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乳房のしこり、痛み、乳頭からの分泌、乳がん検診での要精密検査などがあるとき、「乳腺外科を受診した方がよいのかな」と迷う方は少なくありません。
その一方で、
「紹介状がないと受診できないのでは?」
「検診結果だけ持って行けばよいの?」
「大学病院や大きな病院に行くべきなのか、クリニックでよいのか?」
と悩まれる方もいらっしゃいます。
結論から言うと、乳腺外科は紹介状がなくても受診できる場合が多くあります。乳房の症状がある方、乳がん検診で要精密検査と言われた方、過去の検査結果について相談したい方は、まず乳腺外科へご相談ください。
この記事では、紹介状がなくても乳腺外科を受診できるのか、どのようなときに受診すればよいのか、受診時に持参するとよいものについて解説します。
紹介状がなくても乳腺外科は受診できます

乳腺外科というと、大学病院や大きな病院をイメージされる方も多いかもしれません。そのため、「紹介状がないと診てもらえないのでは」と思われることがあります。
しかし、乳腺クリニックや地域の乳腺外科では、紹介状がなくても受診できることが一般的です。
乳房に気になる症状がある場合や、検診で異常を指摘された場合には、紹介状がなくても受診して問題ありません。症状や検診結果をもとに、必要に応じてマンモグラフィ、乳房超音波検査、組織検査などを行い、診断を進めていきます。
「紹介状がないから受診できない」と思って受診を先延ばしにしてしまうよりも、気になることがある場合は早めに相談することが大切です。
どのようなときに受診すればよいですか?

乳腺外科を受診する目安としては、次のような場合があります。
- 乳房にしこりを触れる
- 乳房の痛みが続く
- 乳頭から血の混じった分泌液が出る
- 乳房の皮膚にへこみやひきつれがある
- 乳頭や乳輪にただれがある
- 乳房の左右差が急に気になるようになった
- わきの下にしこりを触れる
- 乳がん検診で「要精密検査」と言われた
また、乳がん検診で「カテゴリー3以上」「しこり」「石灰化」「局所的非対称性陰影」などを指摘された場合も、乳腺外科での精密検査が必要です。
乳房の症状は、乳がんだけでなく、嚢胞、線維腺腫、乳腺症、乳腺炎など、良性の変化で起こることも多くあります。ただし、症状だけで良性か悪性かを判断することは難しいため、必要に応じて画像検査で確認します。
「たいしたことがなかったら恥ずかしい」と思う必要はありません。結果として良性であっても、きちんと確認することで安心につながります。
検診で要精密検査と言われた場合

乳がん検診で「要精密検査」と言われると、「乳がんということですか?」と不安になる方が多いと思います。
要精密検査は、乳がんが確定したという意味ではありません。検診だけでは判断しきれない所見があるため、追加の検査で詳しく確認しましょう、という意味です。
たとえば、マンモグラフィで石灰化を指摘された場合、乳房超音波検査でしこりを指摘された場合、左右差のある陰影を指摘された場合などがあります。
精密検査では、検診結果を確認したうえで、必要に応じて追加のマンモグラフィ撮影、乳房超音波検査、場合によっては組織検査を行います。精密検査の結果、良性と判断されることも多くありますが、乳がんが見つかることもあるため、放置せずに受診することが大切です。
受診時に持参するとよいもの

紹介状がなくても受診は可能ですが、過去の検査結果がある場合は、できるだけ持参していただくと診療がスムーズです。
持参するとよいものには、次のようなものがあります。
- 乳がん検診の結果票
- マンモグラフィ画像
- 乳房超音波検査の結果
- 画像データが入ったCD-R
- 過去に乳腺外科で受けた検査結果
- 病理検査の結果
- お薬手帳や現在内服中の薬がわかるもの
検診結果票には、「どの検査で、どのような所見を指摘されたのか」が記載されています。画像データがある場合は、現在の検査結果と比較できるため、診断に役立つことがあります。
ただし、検査結果や画像データが手元にない場合でも、受診できないわけではありません。まずは現在の症状や経過をお聞きし、必要な検査を行います。
紹介状があった方がよい場合
紹介状がなくても受診できる場合が多い一方で、紹介状があると診療がよりスムーズになることもあります。
たとえば、次のような場合です。
- 他院で精密検査を受けたあとに、さらに相談したい場合
- すでに組織検査を受けて病理結果が出ている場合
- 乳がんの治療後で、術後フォローを希望する場合
- 現在、大学病院や基幹病院で治療中の場合
- これまでの治療内容や検査経過が複雑な場合
紹介状には、これまでの検査結果、治療内容、内服薬、今後の方針などが記載されています。特に乳がん術後の方や、現在治療中の方では、治療歴の確認が重要です。
ただし、紹介状が手元にない場合でも、まず相談することは可能です。必要に応じて、前の医療機関へ情報提供を依頼したり、改めて検査を行ったりします。
クリニックと大きな病院、どちらを受診すべき?

乳房の症状や検診異常がある場合、「最初から大学病院やがん専門病院に行った方がよいのでは」と迷う方もいます。
大学病院やがん専門病院などの大きな病院では、原則として紹介状が必要な場合があります。また、紹介状がない場合には、選定療養費などの追加費用がかかることもあります。
一方で、乳腺外科クリニックでは、紹介状がなくても受診できることが一般的です。乳房に気になる症状がある方、乳がん検診で要精密検査と言われた方、過去の検査結果について相談したい方は、まず乳腺外科クリニックで相談することも選択肢のひとつです。
乳腺外科クリニックでは、マンモグラフィや乳房超音波検査を行い、検診で指摘された所見や症状の原因を確認します。必要に応じて組織検査を行うこともありますが、組織検査に対応しているかどうかは医療機関によって異なります。
お茶の水乳腺クリニックでは、マンモグラフィ、乳房超音波検査に加え、必要に応じて針生検や吸引式乳房組織生検などの組織検査まで対応しております。画像検査だけでは判断が難しい場合にも、診断を進めるための検査を行うことが可能です。
検査の結果、良性であれば経過観察を行い、乳がんが疑われる場合や治療が必要な場合には、連携先の病院へ紹介します。
つまり、乳腺外科クリニックは「大きな病院に行く前の入口」としての役割もあります。症状や検診結果についてまず相談し、必要な場合に適切な検査や医療機関へつなぐことができます。
受診前に準備しておくとよいこと

受診前には、症状や検査結果について簡単に整理しておくと、診察がスムーズです。
たとえば、次のような点を確認しておくとよいでしょう。
- いつから症状があるか
- 症状は片側か、両側か
- 月経周期と関係があるか
- しこりの大きさや場所に変化があるか
- 乳頭分泌がある場合、色や量はどうか
- 分泌は片側か、両側か
- 分泌は自然に出るのか、押すと出るのか
- 過去に乳腺の検査を受けたことがあるか
- 乳がんや卵巣がんの家族歴があるか
- 現在内服している薬があるか
すべてを正確に覚えていなくても問題ありません。分かる範囲でお伝えいただければ、診察の参考になります。
お茶の水乳腺クリニックへご相談ください

乳腺外科は、紹介状がなくても受診できる場合が多くあります。
乳房のしこり、痛み、乳頭分泌、皮膚のひきつれ、検診での要精密検査などがある場合には、紹介状がないからといって受診をためらう必要はありません。
お茶の水乳腺クリニックでは、乳房の症状がある方、乳がん検診で要精密検査と言われた方、過去の検査結果について相談したい方の診療を行っています。必要に応じて、マンモグラフィ、乳房超音波検査、組織検査まで対応しております。
検診結果票や過去の画像データ、紹介状がある場合は持参していただくと診療がスムーズですが、手元にない場合でも相談は可能です。
「乳腺外科を受診してよいのかわからない」「紹介状がないから迷っている」という方も、気になる症状や検診結果がある場合は、お気軽にご相談ください。
早めに確認することが、不安を減らし、必要な治療や経過観察につながります。



