生検
生検

生検(せいけん)とは、体の組織の一部を採取し、顕微鏡を使って病変の性質を詳しく調べる検査のことです。乳腺領域では、マンモグラフィや乳腺超音波(エコー)などの画像検査だけでは良性・悪性の診断が困難な場合に、実際に組織や細胞を採取して病理診断を行います。
乳がんの確定診断には、画像所見だけでなく、採取した組織を病理医が顕微鏡で精査する「組織診断」が不可欠です。また、乳がんと診断された場合には、がんの種類・ホルモン受容体発現の有無(ER・PgR)・HER2タンパクの発現状況・Ki67(細胞増殖能)などの情報が生検によって得られ、その後の治療方針(手術・薬物療法・放射線療法など)を決定する上で非常に重要な役割を担います。
当クリニックでは、患者さんの病変の部位・大きさ・性状に応じて、最適な生検方法を選択し、できる限り身体への負担が少ない方法で実施しています。生検はすべて外来で行うことができ、入院の必要はありません。
※この他にも担当医が必要と判断した場合は、生検をおすすめすることがあります。
1
受診・問診
症状・既往歴・服用中の薬(特に抗凝固薬)などを確認します。
2
画像評価
エコーやマンモグラフィで病変の位置・大きさ・性状を再確認します。
3
生検方法の説明と同意
最適な生検方法をご説明し、同意書をいただいた上で実施します。
4
生検の実施
局所麻酔後、針を用いて組織を採取します(所要時間:15〜30分程度)。
5
圧迫止血・終了
採取後は圧迫止血を行い、止血を確認して終了します。
6
病理検査・結果説明
採取した組織を専門機関(病理検査室)で分析します(通常1〜2週間後)。結果をもとに今後の方針をご説明します。
生検で採取した組織は、専門の病理医が顕微鏡を用いて精密に解析します。結果は通常以下のように報告されます。
乳がんと診断された場合は、病理結果に含まれるホルモン受容体(ER・PgR)・HER2・Ki67などの情報も提示いたします。これらの情報は、手術・抗がん剤・ホルモン療法・分子標的薬の適応を判断するために非常に重要です。
生検は「怖い検査」というイメージを持たれる方も多いですが、局所麻酔を使用するため処置中の痛みはほとんどなく、外来で安全に受けられる検査です。正確な診断を得ることが、適切な治療への第一歩となります。「本当に乳がんなのか」「どんな性質のがんなのか」をしっかり確認するために、どうぞ安心してご受診ください。不安なことや疑問があれば、診察時に何でもお気軽にご質問ください。
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