
目次
乳がん検診や人間ドックの結果に、
「石灰化を指摘されました」
「要精密検査です」
「カテゴリー3」
などと書かれていて、不安になっていませんか?
「石灰化って乳がんなの?」
「すぐに手術になるの?」
「どこを受診すればいいの?」
このようなご相談を、乳腺外科の外来では日々お受けしています。
まず知っていただきたいのは、石灰化=乳がんではないということです。
マンモグラフィで見つかる石灰化の多くは良性であり、乳がんではありません。
一方で、一部には乳がんに伴う石灰化もあるため、必要に応じて詳しい検査を行い、正確に診断することが大切です。
石灰化とは?

石灰化とは、乳房の中にカルシウムが沈着した状態で、マンモグラフィでは白い小さな点として映ります。
石灰化自体に痛みや症状はなく、多くは乳がん検診で偶然見つかります。
石灰化は年齢とともにみられることも多く、必ずしも異常というわけではありません。
石灰化=乳がんではありません

石灰化にはさまざまな種類があります。
- 加齢による変化
- 乳腺症
- 炎症のあと
- 良性の変化
などでも石灰化はみられます。
そのため、石灰化を指摘されたからといって、すぐに乳がんを意味するわけではありません。
実際には、精密検査の結果、良性と診断される方も多くいらっしゃいます。
どのような石灰化が問題になるの?
乳腺外科医は、
- 石灰化の大きさ
- 形
- 数
- 分布
などを総合的に評価します。
特に、
- 細かく不規則な石灰化
- 一定の範囲に集まっている石灰化
などは、詳しい検査が必要になることがあります。
一方で、典型的な良性石灰化であれば、経過観察のみでよいことも少なくありません。
石灰化は非浸潤癌で見つかることがあります

乳がんの中には、しこりを作らず、石灰化として見つかるタイプがあります。
代表的なものが「非浸潤性乳管癌(DCIS)」です。
非浸潤癌は早期乳がんの一つであり、適切な治療によって良好な経過が期待できます。
そのため、石灰化を指摘された場合には、必要以上に怖がる必要はありませんが、放置せずに乳腺外科で詳しく確認することが大切です。
精密検査では何をするの?

石灰化を指摘された場合には、所見に応じて以下のような検査を行います。
マンモグラフィの再評価
検診画像や追加撮影を行い、石灰化の形や分布を詳しく確認します。
乳房超音波検査
石灰化に一致する病変やしこりがないかを確認します。
マンモグラフィでしか見えない石灰化もあれば、超音波で病変を確認できることもあります。
組織検査
画像だけでは診断が難しい場合には、組織を採取して病理検査を行います。
超音波で病変が確認できる場合には、超音波を見ながら針生検やVAB(吸引式乳房組織生検)を行うことがあります。
また、石灰化の性状によっては、ステレオガイド下生検などが必要になる場合もあり、その際には適切な医療機関と連携し、速やかにご紹介いたします。
石灰化を指摘されたら、どれくらい急いで受診すればいい?

数日を争うような緊急性は高くないことが多いですが、数か月以上放置することはおすすめできません。
できれば1か月以内を目安に、乳腺外科を受診するとよいでしょう。
「乳がんだったらどうしよう」と不安なまま過ごすよりも、早めに確認することが安心につながります。
石灰化を指摘されても、過度に怖がる必要はありません
石灰化の多くは良性です。
しかし、一部には乳がんが隠れていることもあるため、「症状がないから大丈夫」と自己判断せず、一度乳腺外科で確認することが大切です。
大切なのは、必要以上に怖がることではなく、適切な検査を受けて正確な診断を受けることです。
お茶の水乳腺クリニックへご相談ください

お茶の水乳腺クリニックでは、マンモグラフィで石灰化を指摘された方の精密検査を行っております。
マンモグラフィ、乳房超音波検査に加え、超音波で確認できる病変については針生検やVAB(吸引式乳房組織生検)にも対応しております。
また、ステレオガイド下生検など専門的な検査が必要な場合には、大学病院や専門病院と連携し、適切な医療機関へ速やかにご紹介いたします。
検診結果を受け取って不安な方、どこを受診すればよいか迷っている方は、お気軽にご相談ください。
早めに確認することが、安心に、そしてあなたとあなたの大切な人の人生を救うことにきっとつながります。



