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乳頭から分泌液が出ると、「乳がんなのではないか」と不安になる方は少なくありません。
特に、分泌液に血が混じっている場合や、片側の乳頭から自然に分泌液が出る場合には、心配になるのは自然なことです。
乳頭分泌には、ホルモンバランスの影響や良性の乳腺疾患によるものもあります。一方で、乳がんや乳管内の病変が原因となることもあるため、症状だけで自己判断することはできません。
この記事では、乳頭から血の混じった分泌液が出る場合に考えられる原因、注意が必要な分泌、乳腺外科で行う検査、受診の目安について解説します。
乳頭分泌とは?

乳頭分泌とは、乳頭から液体が出る状態をいいます。
分泌液の色はさまざまで、透明、白色、黄色、茶色、赤色、黒っぽい色などがあります。分泌が片側だけなのか、両側なのか、自然に出るのか、乳頭を押したときだけ出るのかによって、考え方が変わります。
授乳中や妊娠中には乳頭から分泌がみられることがあります。また、授乳を終えたあともしばらく分泌が続くことがあります。これらは生理的な変化としてみられることがあります。
一方で、授乳中ではない時期に、片側の乳頭から血の混じった分泌液が出る場合や、下着に分泌液がつく場合には、乳腺外科で確認することをおすすめします。
血性乳頭分泌とは?

血性乳頭分泌とは、乳頭から血液が混じった分泌液が出る状態です。
分泌液が赤い場合だけでなく、茶色っぽい、黒っぽい、古い血液のような色に見えることもあります。少量であっても、血液が混じっている可能性がある場合には注意が必要です。
血性乳頭分泌があるからといって、すぐに乳がんというわけではありません。良性の病変が原因となることもあります。
ただし、乳管の中の病変が原因となっている場合や、まれに乳がんが関係している場合もあるため、自己判断で様子を見続けるのではなく、一度乳腺外科で検査を受けることが大切です。
注意が必要な乳頭分泌

乳頭分泌の中でも、次のような場合には乳腺外科での確認をおすすめします。
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片側の乳頭から分泌液が出る
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血が混じったような分泌液が出る
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茶色や黒っぽい分泌液が出る
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透明な分泌液が自然に出る
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下着に分泌液がつく
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乳頭を押していないのに自然に分泌が出る
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同じ場所から繰り返し分泌が出る
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しこりを触れる
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乳頭や乳輪のただれがある
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乳房の皮膚にへこみやひきつれがある
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乳がん検診で要精密検査と言われた
特に、片側性、単孔性、血性、自然分泌の場合には注意が必要です。
「単孔性」とは、乳頭の複数の出口のうち、ひとつの孔から分泌が出る状態をいいます。ご自身で正確に判断するのは難しいこともありますが、診察時には分泌の出方を確認します。
乳頭分泌の原因
乳頭分泌の原因には、良性のものから、詳しい検査が必要なものまであります。
ホルモンバランスや薬剤の影響
両側の乳頭から白色や透明の分泌がみられる場合には、ホルモンバランスの影響が関係していることがあります。
また、一部の薬剤や高プロラクチン血症などが原因で乳汁のような分泌がみられることもあります。この場合は、乳腺外科だけでなく、必要に応じて内科や婦人科での確認が必要になることもあります。
乳管内乳頭腫
血性乳頭分泌の原因として比較的よくみられる良性病変に、乳管内乳頭腫があります。
乳管内乳頭腫は、乳管の中にできる良性の腫瘍です。乳頭から血の混じった分泌液が出る原因となることがあります。
良性の病変ですが、画像検査や組織検査で確認が必要になることがあります。また、病変の性質や経過によっては、手術が検討されることもあります。
乳腺炎や乳管の炎症
乳腺炎や乳管の炎症によって、乳頭分泌がみられることがあります。
乳房の痛み、赤み、腫れ、熱感、発熱などを伴う場合には、炎症が関係している可能性があります。授乳中に起こることが多いですが、授乳中でない方にもみられることがあります。
乳がん
乳頭分泌の原因として、乳がんが関係している場合もあります。
特に、血性分泌、片側性の自然分泌、しこり、乳頭や乳輪のただれ、皮膚のひきつれなどを伴う場合には、乳腺外科での確認が必要です。
乳頭分泌だけで乳がんかどうかを判断することはできません。必要に応じて、マンモグラフィ、乳房超音波検査、組織検査などを行い、原因を調べます。
乳腺外科ではどのような検査をしますか?

乳頭分泌で受診した場合には、まず問診と診察を行います。
いつから分泌があるのか、片側か両側か、分泌液の色、自然に出るのか押すと出るのか、しこりや痛みを伴うか、妊娠・授乳歴、内服薬などを確認します。
そのうえで、必要に応じて画像検査を行います。
マンモグラフィ
マンモグラフィでは、石灰化やしこり、構築の乱れなどがないかを確認します。
乳頭分泌の原因が乳管内の病変である場合、マンモグラフィだけでははっきり分からないこともありますが、乳房全体を確認するために重要な検査です。
乳房超音波検査
乳房超音波検査では、乳管の拡張、乳管内の病変、しこり、嚢胞などがないかを確認します。
分泌がある側の乳房や、乳頭の近くを重点的に確認することがあります。乳管内乳頭腫などが超音波で確認できる場合もあります。
必要に応じて組織検査を行うことがあります
画像検査で病変が確認され、良性か悪性か判断が難しい場合には、組織検査を検討することがあります。
組織検査は、病変の一部を採取して顕微鏡で調べる検査です。組織検査が必要と言われたからといって、乳がんが確定したという意味ではありません。診断をはっきりさせ、今後の方針を決めるために行います。
受診前に確認しておくとよいこと

乳頭分泌で受診する場合には、分泌の状態を分かる範囲で確認しておくと診察がスムーズです。
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いつから分泌があるか
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片側か、両側か
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分泌液の色は何色か
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血が混じっているように見えるか
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自然に出るのか、押すと出るのか
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下着に分泌液がつくか
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分泌の量は増えているか
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しこりや痛みを伴うか
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乳頭や乳輪にただれがあるか
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妊娠中・授乳中・断乳後か
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現在内服している薬があるか
可能であれば、分泌液の色が分かるように、下着やティッシュについた状態を写真で記録しておくと参考になることがあります。
ただし、分泌を確認しようとして何度も強く乳頭をしぼると、刺激によって分泌が続いたり、痛みが出たりすることがあります。無理に何度も確認する必要はありません。
自己判断で様子を見てもよいですか?

乳頭分泌には良性の原因も多くありますが、血性分泌や片側性の自然分泌は、乳腺外科で確認した方がよい症状です。
特に、次のような場合には自己判断で様子を見続けず、受診をおすすめします。
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血の混じった分泌がある
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片側だけから分泌が出る
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乳頭を押していないのに自然に出る
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しこりを触れる
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乳頭や乳輪のただれが続く
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乳房の皮膚にへこみやひきつれがある
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検診で要精密検査と言われた
分泌が一度だけで、その後まったく出ない場合でも、不安がある場合や血液が混じっていた可能性がある場合には、乳腺外科で相談してよい症状です。
お茶の水乳腺クリニックへご相談ください

乳頭分泌は、ホルモンバランスの影響や良性の乳腺疾患で起こることもあります。一方で、血性分泌や片側性の自然分泌では、乳管内の病変や乳がんとの区別が必要になることがあります。
お茶の水乳腺クリニックでは、乳頭分泌、血性乳頭分泌、乳房のしこり、乳房の痛み、乳がん検診で要精密検査と言われた方の診療を行っています。必要に応じて、マンモグラフィ、乳房超音波検査、組織検査まで対応しております。
「乳頭から血の混じった分泌液が出た」「片側だけ分泌が続く」「乳がんではないかと不安」という方は、お気軽にご相談ください。
早めに確認することが、安心に、そしてあなたとあなたの大切な人の人生を救うことにきっとつながります。



